<中小企業金融の円滑化>


 
 14、 早急に取り組むべきデフレ対策としては、不良債権処理の促進とならんで、

  金融機関の貸し渋り対策が重要である.中小企業に対する資金供給の円滑化を

  図るため、中小企業に対するセーフティネット保証・貸付の拡充、中小企業に対

  する売掛金債権担保融資保証制度の積極的活用、特別保証の返済条件変更の

  弾力化などの措置を講じたところである.

    しかしながら中小企業融資に対する金融検査にあたって、中小企業金融の実

  態に見合っていない面があり、これが金融機関による中小企業への貸し渋りを

  助長させている面がある.私も中心的に活動している自民党中小企業金融基本

  問題検討議員連盟においては、本年3月、中小企業向け貸出しに配慮した金融

  検査マニュアルを早急に作成し、中小企業金融の実情にあった金融検査の実現

  を図るよう提言を取りまとめ、柳沢金融担当大臣に申し入れを行い、とりわけ、2

  000万円以下の貸出先については、簡易な自己査定とすべきことを求めた。これ

  を受け、金融庁においては、中小企業金融について、機械的、画一的な運用を

  避けるため「金融検査マニュアル別冊・中小企業融資編」を作成し、中小零細企

  業については、当該企業の財務状況のみならず、当該企業の技術力、販売力、

  成長性や、代表者の個人資産や企業の実態的な財務内容など、債務者の経営

  実態を総合的に把握して債務者区分を判断することとした。とりわけ、与信額が2

  000万円以下の債務者については、原則として金融庁の金融検査を省き、金融

  機関の自己査定に委ねることとされた。これにより、金融検査を理由とする貸し渋

  りや貸しはがしは相当減ることが期待される。