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<長野・上田知的クラスターの選定> 12、(1) 本年4月、長野・上田地域が、全国10箇所の知的クラスター創成事業 実施地域の一つに選定された。知的クラスターとは、知的創造の拠点たる大学、 公的研究機関等を核とし、関連研究機関、研究開発型企業等が集積する研究 開発の拠点の創成、いわば日本版のシリコンバレーを目指そうとするものである 。東日本では、札幌、仙台、浜松と並んで長野・上田地域が東日本4地域の一つ として選定された。西日本でも、京都、大阪、神戸、広島、高松、福岡、北九州の 6地域であり、長野・上田地域のような地方都市がこうした大都市に伍して選定 されたことは、多くの関係者に驚きを持って迎えられた。 (2) 知的クラスター創成事業実施地域には、5年間毎年5億円程度の補助金が 交付され、知的クラスター創成を目指した産学官連携事業などが集中実施され る。 (3) この知的クラスター創成事業が全国的に注目されているのは、日本の現下 の産業競争力強化と地方の産業空洞化対策の必要性を背景としている。今日、 研究開発に基盤を置いた新産業の創出ないしは産学官の連携の強化こそが地 域経済に最も求められているものであり、そこにわが国経済の再生、発展の期 待がかけられているからである。 私は、知的クラスターの創成という今日の研究開発型拠点の選定は、昭和39 年からの新産・工特21地区の指定、昭和58年からのテクノポリス構想26地域 の計画承認と並ぶ、まさに今の時代を画する事業としてその今日的意義は大変 高いものと評価しているところである。 (4) この知的クラスター創成事業実施地域は、全国30地域の可能性調査実施 地域から10地域選定されるものであったが、30地域自体そうそうたる顔ぶれで あり、長野・上田地域が10地域に入るのは相当困難と見られていた。私は長野 の小坂憲次先生とともにそれぞれの人脈を駆使して、長野・上田地域の知的クラ スターとしての適格性及び有望性について文部科学省等関係者の理解を求めた ところであるが、更に、本年3月初め、予算委員会分科会において、全国の地方 国立大学及び周辺の研究開発型企業をかかえる地域のうちには、サンショウは 小粒でもぴりりと辛いという、分野は特化しているが個性ある研究開発に秀でた 地域がいくつもある。産業空洞化に悩む全国各地の研究開発型拠点整備の一つ のモデルとして、そうした分野に特化して個性ある地域も、これを知的クラスター 創成事業実施地域としていくつか取り上げていくことが、知的クラスター創成事 業の今日的意義、本来の目的にも合致するのではないかと、遠山文部大臣に質 し、遠山文部科学大臣から「まさにそのような方向でやるべき事業だと思っており ます」という答弁をいただいたところであった(予算委員会分科会会議録参照)。 (5) 長野上田クラスターでは、本年7月1日に知的クラスター本部を設置し、事業
のスタートを切った。既に信州大学繊維学部敷地内には、本年2月、全国で2番 目となる上田市産学官連携支援施設が経済産業省の補助金を得て設置されて いるところであるが、今後、信州大学繊維学部の谷口教授をリーダーとする情報 デバイス研究チームと信州大学工学部遠藤教授をリーダーとする機構デバイス 研究チームを核として、産学官連携による研究開発が進められる。文字どおり、「 ぶどうの房(クラスター)」のようにたわわに実る研究開発拠点として発展し、長野 上田地域の採択が決して誤りでなかったと立証していただきたいと願う。産学官 関係者のご健闘を祈りたい。 |
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